NEWS

お知らせへ

SUMMARY

研究成果概要へ

BOOK

書籍へ

INQUIRY

お問い合わせへ
イメージ
教育分科会について


国際ジェンダー学会・教育分科会では、30年ちかくにわたり、その時々のメンバーの問題関心を共有しながら共同研究を行い、教育に係るジェンダー格差の現状を明らかにし、課題の析出と政策提案をしてきました。 その時々でメンバーを募りながら、また科学研究費や民間の研究助成を得ながら分科会が行ってきた研究は,主に@専攻分野およびA理科学習とジェンダー研究,そしてB教員のキャリア形成研究の3つです。

@の専攻分野に関する研究では,高等教育以降の理系女性に焦点を当てて,将来の専攻分野の選択とジェンダーとの関係を捉えてきました。これによって,大学入学前の初等・中等教育に焦点を当てたAの「理科学習とジェンダー」研究を進める必要性が見出されました。研究成果は、村松泰子編著『女性の理系能力を生かす―専攻分野のジェンダー分析と提言』(日本評論社)にまとめました。

Aの理科学習とジェンダー研究では,理科離れの傾向が深刻なのは「理科嫌い」の女子であること,他方で理科に対する態度は可変性があり,子どもにいかに働きかけていけるのかが政策的・実践的課題であることが明らかにされました。主な研究成果は、村松泰子編著『理科離れしているのは誰か―全国中学生調査のジェンダー分析』(日本評論社)として出版しました。女子のエンパワーメントにおいて,女性教員は身近なロールモデルとなります。では,学校社会において女性教員はどのような状況におかれているのでしょうか。

こうして,女性教員がおかれた状況を明らかにするBの研究の重要性が見出されることになります。分科会では,この課題に対し,と りわけ女性教員のキャリア形成に注目しながら,教育界におけるジェンダーの構造的問題や課題を追究してきました。これらはすでに2冊の本にまとめています。 現在、教員の育成をめぐる政策が女性教員に与える影響を探っているところです。
イメージ